1級ともなれば、そのほとんどが記述式の問題となるのであやふやな知識では得点はかせげません。早速過去の問題を参考に例題をといてみましょう。

■例題(過去の問題「職務知識」部門より参考)

秘書を担当している事業本部長は今、来客中であるがもうすぐ面談が終わりそうである。そんなとき「近くまできたから」とアポなしで取引先の部長が突然上司との面談を希望し現れた。そんな矢先、常務秘書から「常務が今すぐ来るように言っている」との連絡がはいった。このときの適切な対応を順をおって箇条書きで解答せよ。

■解答・解説・対策

やはり実際においても、このようなシーンはかなり迷うシチュエーションですよね。特に3月や4月など異動の多い時期には「転属」や「就任」の挨拶でアポなし来客も含めて秘書課は大忙しです。なおここでの解答例は以下のようになります。

・アポなしの取引先の部長には「上司は来客中であるが、取り次いでくるので少しお待ちいただきたい」と伝える。

・常務秘書には「来客が重なっているので、今すぐには行かれないかもしれないが確認して折り返します」と伝える。

・念のためこの後の常務の予定も確認しておく。

・来客中の上司の元へいき「取引先の部長の件と常務の件」を簡潔にメモにまとめて渡し、指示をあおぐ。

・取引先の部長との面談を終わらせてから常務のところへ行くようであれば、常務秘書に事情とともにその旨を連絡する。

・先に常務のところへ行くようであれば、取引先の部長に「さらに来客との面談が長引いている」と伝え「もう少し待っていただけるか」伺う。

・待てない場合には「伝言」はないか伺い、お詫びをする。

・待っていただく場合には、好みの飲み物など伺い新しい飲み物をお出しする。その際、新聞や雑誌なども用意する。

最後の2つはこの問題の模範解答にはなかったのですが、他の問題の解答例にあったものなので、ここでは例として書き加えてみました。

このように解答としては、かなり丁寧に細かな部分まで書くことが要求されています。時間をかけてじっくり考えてよいのであれば、1級を目指すみなさんならできると思うのですが、制限時間内に他の問題もこなしながら確実に得点をかせぐとなると話は別です。ひとつひとつをじっくり考えて答えている時間はそうはありませんので。

ですが実際のシチュエーションでも、例えばこのような場合じっくり考えて対応している暇はなく、瞬間的に適切な判断することが求められます。だから、やはりここでも秘書検定の勉強は実際の職務に役立つのだと思います。

このように前向きにとらえることも試験勉強には大切です。そして何より制限時間内に、これだけの内容を確実にまとめられるようになるには「過去の問題」を繰り返し復習することにつきます。私も繰り返し過去の問題を復習しました。そして2回目の筆記試験でようやく合格できたのです。

準1級のページでも書いたのですが私の失敗談から考えると、特にこのような記述式の場合には「私だったら」「私の上司だったら」という考えの元に解答してしまうと、例えば私の上司のように考え方が欧米化した上司の模範解答とこの秘書検定で設定している上司の求める解答とでは、答えが少し違ってくることがあります。

きっとどちらも正しいのですが前者の場合、それでは得点につながりません。ですからここでも「秘書検定という上司」が「どのような対応を求めているか」を徹底的に勉強し、確実に解答していくことが合格への重要なポイントとなり、どんな上司ともうまくやっていかれる秘書にもなれるはずです。

私は独学で時間をかけて1級合格をつかみましたが、1級ともなれば友人のようにスクールに通い勉強することもよい方法だと思います。その友人は「スクールに通うとポイントを確実に教えてくれるのでよかった」と言っていました。いずれにしてもまずは筆記試験突破へ向け、がんばりましょう!



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